電気のお役立ち情報
暮らしの中の電気知識
基礎編 漏電について
漏電とは
通常、電気配線や電気器具類には、電気が漏れないように「絶縁」という処理がされています。
電線などが傷ついたり、また、老朽化して被覆がはがれるなどの原因により外部に電気が流れ出ることを「漏電」といいます。また防水性がない電気器具が水をかぶったりしても絶縁状態が悪くなり、漏電が起こります。
この漏電は、感電事故や火災の原因につながる非常に危険な現象です。
感電に注意
1.どうして感電するのでしょうか?
電線に触れただけで感電するのなら、電線に止まっている鳥は感電するはずです。でも、実際に感電している鳥を見たことはありませんね。それは鳥が我慢しているからではなく、鳥の体には電気が流れないからです。鳥も人間も電気が体を流れれば感電します。
電気は通常、行きの電流の電線と帰りの電流の電線の2本を使って流れています。電灯回路では1本は100ボルトの電圧がありますが、もう1本は0ボルトなのです。この電圧の差によって、初めて電流が流れるのですが、1本の電線では電圧の差がないので、鳥は感電しないのです。
2.感電するとどうなるの?
3.アース線をつけないとどうなるでしょうか?
アース線(接地線)は配線や電気器具などが万一漏電した時に、漏れた電流を大地に逃がして、感電の危険を少なくするものです。
アース線がついていない場合
絶縁不良の電気器具に触れると人体が電気の通り道となって漏電するので、激しい電撃を受けることがあります。
アース線がついている場合
漏電した電気の大部分はアース線を流れ、人体に及ぼす影響は小さくなります。
漏電遮断器とアース線を取り付けておけば感電の危険性はかなり低くなります。また、感電した場合でも人体に及ぼす影響は小さくなります。
次のような電気器具にはアース線の取り付けが必要です。
アース(接地)は、電線を接続した銅板・銅棒等を地中深く埋め込む必要があります。この工事には、電気工事士の資格が必要ですので、電気工事店に依頼しましょう。