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家庭の省エネ情報

省エネ比較コーナー・電気ポットの省エネ

01 朝・昼・晩に使用する場合、保温と再沸騰では、どの程度違うでしょう。

現実的な使用方法として、電気ポットに満タンの水2.2Lを入れ沸騰させ、朝食時に0.7Lを使用後、残りを以下のようにしてお昼と夕食時に使用する場合を比較してみましょう。

標準タイプを想定し、以下の条件で計算します。

電気ポット容量:2.2L 沸騰時の消費電力:1,000W
平均保温電力:35W 電気料金:22円/kWh

A ポットで保温して再沸騰する場合

沸騰にかかる時間 ⇒ 朝 15分  昼1分  夜1分

保温時間 ⇒ 12時間 - 17分 = 11時間43分(11.72時間)

沸騰にかかる電気代 ⇒ 6.23円(1kW × 17/60h × 22円/kWh)

保温にかかる電気代 ⇒ 9.02円(0.035kW × 11.72h × 22円/kWh)

合計
1日当たり約15.25円 月約458円、
年間で約5,496円
かかります。

B 電源を一度OFFにして再沸騰する場合

沸騰にかかる時間 ⇒ 朝15分・昼6分・夜3分

保温時間 ⇒ 0時間

沸騰にかかる電気代 ⇒ 8.80円(1kW × 24/60h × 22円/kWh)

保温にかかる電気代 ⇒ 0円

合計
1日当たり約8.80円 月約264円、
年間で約3,168円
かかります。

A B を比べてみると・・・

年間電気代差額:5,496円-3,168円=2,328円
CO2削減量:2,328円/22円×0.453kg/kwh=47.94kwh

電気代は年間2,328円お得になります。CO2削減量年間47.9kgです!

02 電気ポットで保温するのは何時間まで?

ポットでの保温は、2時間までが目安となります。
2時間以上保温すると、保温の為のエネルギーより、再沸騰させるエネルギーのほうが少なくなります。

グラフを見ると、2時間までは保温にかかる消費電力のほうが、再沸騰するのにかかる消費電力より少ないですが、これを超えると保温の為のエネルギーより、再沸騰にかかるエネルギーのほうが少なくなります。

時間(h) 1 2 3 4 5
保温にかかる消費電力 0.77 1.54 2.31 3.08 3.85
再沸騰にかかる消費電力 1.1 1.47 1.83 2.2 2.56
再沸騰にかかる時間(分) 3 4 5 6 7

以上のことから、保温の際は低めの温度で保温して、必要なときにその都度再沸騰させましょう。
2時間以上使用しない場合は、プラグを抜きましょう。また、魔法びんの機能を有した保温性に優れる省エネ商品なども販売されています。賢く選んで上手に省エネしたいですね。

換算係数と算出根拠

1kWh当たりの電気料金:22円/kWh
【平成16年2月(社)全国家庭電気製品 公正取引協議会 新電力料金目安単価(税込み)】
1kWh当たりの電力消費によるCO2排出量 0.453kg/kWh
【電気事業における環境行動計画2008 電気事業連合会】
計算上、1カ月は30日とする(1カ月の電気代 = 1日 × 30日)

1年は1カ月の12倍とする(年間の電気代 = 1カ月の電気代 × 12ヶ月)

《 参考 》
省エネルギーセンターホームページ資料
各種メーカーカタログデータ参照