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    災害編 各災害への対策

感震ブレーカー

阪神・淡路大震災や東日本大震災では、電気器具の転倒による火災や、停電後の電気復旧時に火災が発生する電気火災が多発しました。
内閣府 中央防災会議では、平成25年12月に「首都直下地震対策検討ワーキンググループ報告書」をまとめ、木造住宅密集地域等への「感震ブレーカー」等の普及促進を提言しました。
これを受けて、現在、経済産業省においても、「感震ブレーカー」等の普及に向けて取り組みを進めています。
ここでは報告書に示された3つのタイプを紹介いたします。

感震ブレーカー等の種類と特徴

種類 電力遮断(停電)
対象場所
揺れ感知後、
電力遮断(停電)まで
の時間的裕度
遮断(停電)の
メカニズム














分電盤内蔵型
感震機能付きホーム分電盤

震感機能付きホーム分電盤と震感リレー

写真提供
河村電器産業株式会社

センサーが揺れを感知し、電力供給を停止します

特徴

  • 分電盤にセンサーが内蔵された「内蔵型」と、感震機能のない既存の分電盤に感震リレーを取り付ける「後付型」があります。
  • 揺れを感知してから主幹ブレーカーを自動遮断(停電)します。
  • いずれも、設置時は電気工事士による電気工事が必要です。

簡易型(おもりタイプ)

簡易型(おもりタイプ)

写真提供
東横化学株式会社

おもりの落下やバネの作動によりブレーカーを切り、電力供給を停止します

特徴

  • 揺れを感知したらおもりの落下やバネの力により即時にブレーカーを遮断(停電)します。
  • 地震以外の揺れや衝撃でも動作する可能性があります。
  • 設置時の電気工事は不要です。

コンセント型

簡易型(おもりタイプ)

写真提供
第一通商株式会社







センサーが揺れを感知し、当該コンセントの電力供給を停止します

特徴

  • 当該コンセントのみが停電しますので接続されている電気製品の電力供給を停止します。
  • 設置時は電気工事士による電気工事が必要です。
  • ※設置したコンセントのみ

*本ページは、経済産業省「大規模地震時の電気火災の発生抑制策について」(平成27年3月)ならびに大規模地震時の電気火災の発生抑制に関する検討会「感震ブレーカー等の性能評価ガイドライン」(平成27年2月)の掲載内容を抜粋し掲載しています。