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電気の豆知識

分電盤編

過電流遮断器

電気関係で「遮断器」とは、電気回路の故障(または異常)電流を自動的に速やかに遮断する(とめてしまう)器具のことをいいます。
過電流遮断器は、電線に流れる電流が増大し電線が熱くなったり、電動機などの電気機器が焼損したりしないように、許容値を超える電流が流れると自動的に電気をとめてしまう働きをします。
具体的には、ヒューズや配線用遮断器(ブレーカ-)、三相電動機の手元開閉器などに用いられるモーターヒューズやモーターブレーカーのことを指し、次のようなときに働きます。

  • 電気回路(電線相互間や電気機器の内部など)の故障で、ショート(短絡)して非常に大きな電流が流れたとき
  • 電気の使い過ぎで、電線に安全に通すことができる限界を超えた電流が流れたとき
  • 電動機に、その容量以上の負荷をかけ(オーバー・ロードさせ)、あるいは故障で電動機が焼損するおそれがある大きな電流が流れたとき
つめ付きヒューズ
つめ付きヒューズ
筒形ヒューズ
筒形ヒューズ
配線用遮断器
配線用遮断器
モーター
モーター
ブレーカー

なお、過電流遮断器が、その機能を果たし安全に電気をとめるためには、適正な電流容量のヒューズや配線用遮断器などが取り付けられている必要があります。また、ヒューズや配線用遮断器などが切れた(安全装置として役目を果たした)ときには、必ず原因を確かめ、その部分を直してからヒューズ交換や操作を行ってください。