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電気の豆知識

高圧設備編

高圧受変電設備のすきま

高圧受変電設備は、6,600Vの高圧電気を100Vと200Vの低圧に変換して、照明器具やポンプなどの負荷設備に電気を供給する設備です。高圧受変電設備には、高電圧の部分があり危険ですから、一般の人が誤って入り込み、感電事故などが起きないよう扉に鍵をかけたり、フェンスで囲むなどして管理しています。

しかし、鳥やネズミ・ヘビなどの小動物は、ちょっとした隙間があれば侵入してきます。また、いつの間にか雨水が吹き込んでいることもあります。実際、小動物が侵入して充電部に触れ感電したり雨が吹き込んで電気機器が漏電し、停電事故になってしまった事例が毎年報告されています。さらに、このような事故が原因で電力会社の配電線を停電させてしまう波及事故も発生しています。

小動物や雨水は、思ってもみないところから入り込んできます。こうした事故を防ぐには、まず入り込めないようにすきまや穴を確実にふさぐことです。また、地震などの自然災害にそなえて高圧電気機器をしっかり固定することも大切です。さらに、海岸に近い塩害地域の屋外キュービクルには、小屋がけや錆止めなどの塩害対策も必要です。

当協会では、点検にお伺いした際にこうした不具合が発見された場合は、早めに改修していただくようお願いしています。電線引出し口などの閉塞には、パテや発泡樹脂充填剤を詰めるなど簡単な改修工事で事故の発生を防ぐこともできます。

高圧受変電設備の事故防止チェックポイント