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電気事故事例集

事業施設(不動産賃貸業)での感電負傷事故(高圧)

事故発生の事業所の概要
  • 受電電圧:6.6kV
  • 受電電力:90kW
  • 業種:不動産賃貸業
  • 主任技術者選任形態:外部委託
被害状況等
  • 事故発生電気工作物:高圧気中負荷開閉器(6.6kV)
  • 被災者:家電販売店店員、45歳、男性、無資格、電気保安関係経験なし
  • 感電負傷事故
事故の状況

電気保安法人の保安業務担当者がキュービクル内の換気扇の故障を月次点検で設置者に告げたところ、設置者側で電気保安法人への連絡をせず、家電販売業者に換気扇の発注を行い、その担当者が取付作業をキュービクルで行った。
キュービクルの扉を開けると、頭上には高圧気中負荷開閉器、手前には変圧器、変圧器の向こうに当該換気扇があるという状況で、被害者はキュービクルの中に体を入れて、換気扇取付のナットを緩める作業を行っていたところ、誤って左側頭部が高圧気中負荷開閉器に接触し、感電。そのショックによりキュービクルの外に倒れた。
(被災者の服装:上下作業着、作業靴)

事故原因
  • 停電をせずにキュービクルの換気扇交換作業を実施した。
  • 電気保安業務や電気工事の経験のないものがキュービクルの換気扇工事を実施した。
再発防止対策
  • 保安業務担当者は、設置者に換気扇の故障を伝えたものの、停電時に保安業務担当者立会の元に実施するなど、具体的な内容について伝達しなかった。
  • キュービクルの鍵の貸し出しは原則として、電気保安法人以外の者には貸し出さない。