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接地工事編

接地抵抗と接地工事の効果

接地抵抗値の大きさと接地工事の効果について考えてみましょう。
接地工事の目的の第1に挙げられる「人等に対する感電を防止する」について「接地が付けてあれば感電しない」「感電を防止するために接地を付けましょう」などといわれますが、実際にはそうでない場合も多いようです。その理由は、普通の工事方法では接地抵抗を十分に低くすることが困難な場合が多いからです。

もしも、電気機器の金属製外箱へ漏電した場合、漏電電流のアンペア数に接地抵抗のオーム数を掛け合わせただけの電圧(故障電圧)が金属製外箱に発生しますが、接地抵抗が高いと発生する電圧が高くなり、金属製外箱に手を触れた人が電撃を受ける(感電する)ことがあります。

このような事故を防止するためには、接地抵抗をできる限り低く抑えて、漏電電流をスムーズに大地へ流してやることが重要です。このことは、2番目の目的である「漏電による火災を防止する」にも共通しています。

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