当協会について
技術開発
澁澤賞受賞技術
電気保安体制の確立に多大な功績を残された故澁澤元治博士の文化功労者表彰を記念して昭和31年に設けられたもので、電気保安分野で顕著な業績を挙げた方々が毎年表彰されています。基金の管理と運営は一般社団法人日本電気協会が担っています。
当協会の受賞歴は以下のとおりです。
受賞年度 | 件名 | 概要 | 製品 |
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平成26年度 (2014年度) |
地絡電流抑制装置の開発 | 現在多く使用されている低圧電路の一端子にB種接地工事を施した変圧器を活用し、地絡事故時のみB種接地工事に高抵抗を挿入して地絡電流を抑制させ、事故復旧後は元の状態に戻し電路の安全を保つ機能を有しています。 | |
平成29年 (2017年度) |
スマートUGS/UASの開発 | 高圧地中受電点に絶縁監視機能搭載地中線用GR付高圧交流負荷開閉器(UGS/UAS)を設置し、内蔵されている零相変流器や零相変圧器等を活用してSOG制御装置(過電流ロック機能付き地絡継電器)に絶縁監視機能を搭載し地絡遮断電流(数百mA)よりも小さい地絡電流(数mA)を検出することにより、絶縁低下又は放電性の微地絡の予兆を検知して警報を発する機能を有しています。 | |
令和元年度 (2019年度) |
改良型Ior方式の開発 | 低圧電路の絶縁監視装置に関し、零相電流のベクトル軌跡の特徴を利用してIorの真値に対する誤差を補正することにより正確なIorの真値を算出する方式です。 | |
令和3年度 (2021年度) |
PV用絶縁抵抗測定器の開発 | 太陽電池モジュールの発電電圧を利用し、対地間に高抵抗を挿入してその抵抗値を切り替える方式を採用することにより、サージ保護装置の取外しや設備を区分して測定する必要がなく、設備全体の絶縁抵抗測定を2分という短時間で実現しています。 | |
令和4年度 (2022年度) |
非接触高圧絶縁抵抗測定器の開発 | 高圧受電設備について、絶縁物の抵抗値が低下した際に発生する放電音の特徴を利用し、絶縁抵抗値を推定するアルゴリズム及び装置です。 |