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技術開発

太陽電池発電設備直流側絶縁抵抗測定器
(PV用絶縁抵抗測定器)

作業員の安全性向上を図るとともに絶縁抵抗測定時間を削減するため、太陽電池発電設備の発電電圧を利用して絶縁抵抗測定を行う自己バイアス方式の測定器です。

1. 背景・目的
太陽電池発電設備直流側絶縁抵抗測定器

(1) 太陽電池発電設備の絶縁抵抗測定において、一般的に使用されている直流電圧印加方式の絶縁抵抗計を用いた場合はサージ保護装置(Surge Protective Device:SPD)を取り外す等の作業が必要となり、作業時間が長くなる傾向があります。

(2) これに対し、太陽電池発電設備の発電電圧を利用する自己バイアス方式の活線絶縁抵抗測定器(以下「本測定器」という。)は、SPDを取り付けたままで広範囲の絶縁抵抗を一括で測定が可能となり、作業時間の短縮化が可能となります。

2. 装置の概要

太陽電池出力のP極及びN極をそれぞれ測定器内部の高抵抗RPRN及びRDにより接地し、可変抵抗RP及びRNの抵抗値を切り替えることによりRDに流れる電流を変化させ、P極及びN極の絶縁抵抗値RgP及びRgNを算出します。

VPN:発電電圧
RgP:絶縁抵抗(P側)
RgN:絶縁抵抗(N側)
RP, RN:測定器内部抵抗(可変)
RD:測定器内部抵抗