電気のお役立ち情報
電気事故事例集
クレーンの送電線接触による感電負傷事故
- 事故発生の事業所の概要
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- 受電電圧:154kV
- 業種:運輸
- 主任技術者選任形態: 専任
- 被害状況等
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- 事故発生電気工作物:架空送電線(154kV)
- 被災者:その他、34歳、男性、資格無し、電気保安経験無し
- 感電負傷(入院・6日、約2ヶ月の治療)【左手指先に火傷、左手手の平に火傷、右足親指に火傷】
- 事故の状況
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送電線下の駐車場でクレーン付トラックのワイヤーの点検を二人で実施していた。被災者はクレーン付トラックのブームを伸ばし、ワイヤーの捻れを直そうと作業していたところ、誤って送電線にクレーン付トラックのワイヤーを接触させ感電した。
(被災者の服装:作業服、安全靴、皮手袋)
- 事故原因
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「鉄塔用大型注意看板」及び「注意旗」が取付けられていたが、送電線下でクレーン付トラックのブームを伸ばした。
- 再発防止対策
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類似箇所の送電線下の総点検を実施し、送電線下付近に「注意表示板」及び「注意旗」の取り付け及び再度注意喚起を行った。今まで「要注意箇所」としてリストアップしていた「資材置場」(35箇所)についても、今回の事故を踏まえて、再度注意喚起する。