当協会概要電気のお役立ち情報

電気事故事例集

負荷設備の故障確認中における感電負傷事故

事故発生の事業所の概要
  • 受電電圧:6.6kV
  • 受電電力:1300kW
  • 業種:食品加工業
  • 主任技術者選任形態:専任
被害状況等
  • 事故発生電気工作物:ブロワー 負荷設備(200V)
  • 被災者:作業者、36歳、無資格、電気保安業務経験年数なし
  • 感電負傷事故
事故の状況

ブロワーのコンセント部でネジの緩みが発生し、欠相状態の運転になってしまったため内部モーターが損傷し漏電した。故障したブロワーを確認しようとしたところ、感電し負傷した。スイッチ内のアース線が接続されていなかったため漏電遮断器は動作しなかった。被害者が漏電したブロワーに触れた際、初めて電路が形成され漏電遮断器が動作した。

事故原因
  • コンセントの配線が不適切だった。
  • アース線の接続が不適切だった。
再発防止対策
  • 工場内の全コンセント及びアース線を確認。改修を行った。
  • 作業前には作業者に対して充電範囲を確認する。
  • 電気工事の施工ミスを防止するため、配線工事は資格を有した者以外の者には行わせない。