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電気事故事例集

フィルタ交換作業中の感電死亡事故

事故発生の事業所の概要
  • 受電電圧:66kV
  • 受電電力:5100kW
  • 業種:金属製品製造業
  • 主任技術者選任形態:専任
被害状況等
  • 事故発生電気工作物: トロリー線(210V)
  • 被災者: 作業者、20歳、無資格、電気保安業務経験年数なし
  • 感電死亡事故
事故の状況

集塵機のフィルタ交換のため集塵機上部に入り作業を実施していた。作業中、被災者がトイレに行くと出て行き、その後に残りの作業員が外部に出たところ、被災者が集塵機本体から2m程度離れた点検用通路上90cmのところにあるトロリー線に前屈みで乗りかかって感電しているのを発見した。

事故原因
  • トロリー線を停電させなかった。
  • 充電範囲について認識が十分でなかった。
  • 充電部の標識が十分でなかった。
  • 充電部の離隔処置が十分でなかった。
再発防止対策
  • 社内にあるトロリー線を改修し、露出部の無いメッセンジャーワイヤ式ケーブルに変更する。
  • 作業前には作業者に対して充電範囲を確認させる。
  • 露出充電部に接近の恐れがあるところは立入禁止措置を講じる。