当協会概要電気のお役立ち情報

電気事故事例集

飲食店での感電死亡事故(低圧)

事故発生の事業所の概要
  • 受電電圧:6.6kV
  • 受電電力:67kW
  • 業種:飲食業
  • 主任技術者選任形態:外部委託
被害状況等
  • 事故発生電気工作物:オーブンベーカリー(210V)
  • 被災者: 一般従業員、30歳、男性、無資格、電気保安業務経験年数なし
  • 感電死亡事故
事故の状況

閉店間際に店長と店員(被害者)で作業を行っていた。店長は店内ホールへ行き、店員は厨房で作業を行っていた。23時過ぎに店長が厨房へ行ったところ、オーブンベーカリーの前で店員が倒れているのを発見した。救急車で病院に搬送されたが、死亡が確認された。

事故原因

オーブンベーカリーの照明を取り替えるため、盤の蓋を取り外したところ、誤って充電部に接触し感電したと思われる。接触推定箇所が地面より40㎝程度の高さであることから、作業中に前のめりに転倒したと推測される。

再発防止対策
  • オーブンベーカリー機器の側面カバーを外すと、電源が自動に切れるよう改良した。
  • 機器内部の電球等の交換時には分電盤内の電源を切り、安全を確認のうえ行う。
  • 機器本体に危険のステッカーを貼る。