電気のお役立ち情報
電気事故事例集
学校施設での感電負傷事故(高圧)
- 事故発生の事業所の概要
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- 受電電圧:6.6kV
- 受電電力:150kW
- 業種:中学校
- 主任技術者選任形態:外部委託
- 被害状況等
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- 事故発生電気工作物:高圧母線(6.6kV)
- 被災者:電気工事業者、30歳、男性、第一種電気工事士、電気工事経験年数7年6ヶ月
- 感電負傷事故
- 事故の状況
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学校内の特別教室の空調設置工事を行い、工事はほぼ完了して残務作業だけの状態であった。
事故当日は作業者1名で電気室に入り、高さ3mの空調設備の低圧幹線のシール(壁と電線との隙間を埋める)をしていた。
被害者は脚立に登り、高さ約3mのところで作業を開始したところ、さらに上にある他の配管のシールが気になり確認しようとしたところ、誤って背後にあった母線の中相に接触し、左膝に抜け感電負傷。3日間の入院を要した。
- 事故原因
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- 高圧充電部近接作業にも関わらず安全対策を講じていなかった。
- 指示された作業方法以外の作業を行った。
- 再発防止対策
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- 高圧充電部近接作業は全停もしくは防護措置等の安全対策を十分とってから実施する。
- 作業安全の基本を軽視することなく遵守する。