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事故事例集

鉄道施設での感電負傷事故(高圧)

事故発生の事業所の概要
  • 受電電圧:66kV
  • 業種等: 鉄道業
  • 主任技術者選任形態: 専任
被害状況等
  • 事故発生電気工作物: 66kV送電線
  • 被災者: 電気保安関係以外の作業者、20歳、無資格、電気保安関係経験なし
  • 感電負傷事故
事故原因

屋根の塗装を請け負った作業者が、建家の周囲に作業用足場を組んでいた。送電線所有者の鉄道事業者には工事の連絡はしていなかった。
作業開始前には、現場で建家の直上にある送電線についてTBM-KY(送電線の地上高など)を行った。作業者が昇降用足場を組み立てていたところ、単管パイプ(5.5m)を持ち上げた際、直上の送電線(地上高9.75m)に接触し、感電負傷となった。
左手ひら及び両手首、右肘(3度の火傷)、胸部及び背中(2度の火傷)、両足首、ふくらはぎ(3度の火傷)。

事故の状況

送電線近傍で行われる短期間の作業について、事前の把握が出来なかった。

再発防止対策

送電線近傍で行われる短期間の作業についても、パトロール等情報収集をしっかり行う。
事前に把握した作業については送電線の注意喚起の標識の設置等、注意喚起を行う。