電気のお役立ち情報

電気の豆知識

電線編

差込プラグの種類と選び方

移動電線を使用する際のパートナー、「差込プラグ」の種類と選び方のポイントを紹介します。これはコンセントについても同様です。

第1は、三相200ボルトの電気器具(水気のある場所、金属など電気を通しやすい物体に接して使用する100ボルト器具も同様)には、必ず接地極付の差込プラグを使用することです。この場合、電線には緑色の接地線のあるケーブルを用い、電源側のコンセントも接地極付であることが必要です。なお、差込プラグの接地極は、他の極片より3ミリ程長く作られていて、差込プラグを差し込むときに最初に接続され、抜くときには、最後に切れるようになっているのは取扱者の安全を確保するためです。

第2は、プラグの外形と構造ですが、プラグを抜き差しする時に本体が確実につかめる形(図1)で、誤ってコードを引っ張るようなことがあっても、心線のネジ止め部分に張力がかからないようコードクリップが付いていることが必要です。

図1:掴むところが十分にある
図1:掴むところが十分にある

第3は、使用場所に応じた構造のものであることです。水気のある所では防水構造のものを、コンクリート床などでは、ゴム系の柔軟性のあるものを使用すれば、壊れにくく安全です。また、使用中に張力がかかり、抜けやすい所では引掛け形(図2)のものを使うと良いでしょう。

図2:引掛けコンセントさし込みプラグ
図2:引掛けコンセントさし込みプラグ

第4は、コード類の相互接続です。心線どうしをねじり合わせて直接つなぎ、テープ巻きした例を見受けますが、テープがはがれたり引き抜けたりして危険です。必ず接続器具を使いましょう。なお、張力のかかる所では、引掛け形のものを使いましょう。

差込みプラグの極の配置(接地用の極または中性極を備えたもの)

定格電流(A) 種別
単相接地極付 三相200V用
100V用 200V用 一般用 接地極付用
15
20
30
50
- -
  • ※太い線で示した記号は、接地側極として使用するものを示す。
  • ※白抜きで示した記号は、接地極として使用するものを示す。