当協会概要電気のお役立ち情報

電気事故事例集

ホイストクレーン操作スイッチ交換時の感電死傷事故

事故発生の事業所の概要
  • 受電電圧:6.6kV
  • 受電電力:665kW
  • 業種:土木建設
  • 主任技術者選任形態:外部委託
被害状況等
  • 事故発生電気工作物:ホイストクレーン操作スイッチ(200V)
  • 被災者:従業員、35歳、男性、資格なし、作業経験年数14年
  • 感電死亡
事故の状況

従業員(被災者)がホイストクレーンの操作コードがシーブ(滑車の車)に巻き込まれ損傷したため予備の操作コードと操作スイッチの取替えを行った。(当日修理担当者が不在であった)被災者はホイストクレーンの動作を確認したが横行操作が不調だった。このため被災者が200Vで充電されていた操作スイッチのカバーを外し、点検していたところ、充電部に接触し感電した。被災者は発汗状態でH型鋼材の上に乗り、後部鋼材に背中が触れていた。

事故原因
  • 取り決め事項(修理担当者に連絡をする)を無視し、個人の判断で修理作業を実施した。
  • 感電に関する認識が不足していたため、電源を開放せず、カバーを開け充電部に素手で触れた。
再発防止対策
  • 担当者に必ず連絡をとり、個人の判断で作業をしない。
  • 定期的に電気保安教育を実施し、電気安全の知識を高める。