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電気事故事例集

事業施設(卸売業)での感電負傷事故(高圧)

事故発生の事業所の概要
  • 受電電圧:6.6kV
  • 受電電力:150kW
  • 業種:卸売業
  • 主任技術者選任形態:外部委託
被害状況等
  • 事故発生電気工作物:母線(6.6kV)
  • 被災者:一般従業員 56歳、男性、無資格、電気保安関係経験年数なし
  • 感電負傷事故
事故の状況

設置者の事務職員が、自治体へのPCB廃棄物の定期報告を行う為に、電気主任技術者に連絡せずに、キュービクルの扉を開け、保管されているPCB廃棄物(コンデンサ)の銘板を写真撮影して、高圧母線と思われる部位に接触して感電した。

事故原因
  • 高圧充電部への近接作業にもかかわらず、電気主任技術者に連絡せずに、独断で作業を行った。
  • 被害者は電気設備の危険性について知識・認識が乏しかった。(電気の危険性の軽視)
再発防止対策
  • 電気取扱者以外のものがキュービクルの扉を開けないよう従業員全員へ徹底周知。
  • キュービクルの鍵を特定者だけが使用出来るよう、保管場所を改めると共に鍵の確実な管理に努める。
  • 電気設備に関する作業が必要となった場合は、必ず電気主任技術者へ連絡する。