
当協会では、公益活動の一環として、一般企業や各種団体からの要請を受けての電気安全講習会を開催、また「未来を育てる」をコンセプトに小学生・中学生・高校生を対象にした出前授業や各種イベントでの電気安全出張相談所の活動などのほかに、文化財の電気設備点検なども行っております。

“真壁のひなまつり”続報
茨城県桜川市真壁町 登録文化財(建造物)の点検
茨城県桜川市真壁町は、23年3月の東北地方太平洋沖地震により蔵の瓦屋根などに甚大な被害を受けた上に、台風15号の強風により壁板が飛ばされるなど2度にわたり大きな被害を受けました。
当協会は、この真壁町の登録有形文化財(建造物)の電気設備を23年9月に桜川市教育委員会の依頼を受けて4日間に延べ10人を派遣して無償安全点検を実施しました。
このレポートは、24年2月から3月に登録有形文化財(建造物)などを利用して開催された“真壁のひなまつり”の報告です。
○23年9月に実施した登録有形文化財(建造物)の点検 (詳しくはこちら)
建築物の漏電の有無や引き込み口の点検を行ないました。
“真壁のひなまつり”のようす
真壁町の歴史
真壁町の歴史は古く12世紀に真壁城が築城され、戦国時代末には町割が形づくられており、江戸時代には綿織物・醸造業などで栄え、明治に入ってからは製糸業などが発達していました。
現在も町並みには当時の面影が残っており、歴史的な建造物も多く、104軒が国の「登録有形文化財(建造物)」として登録され、平成22年6月には国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。
24年の「ひなまつり」を無事に開催
このような町並みにある、見世蔵・土蔵などを活用して江戸時代から明治・大正・昭和・平成までの雛人形などを飾りつけた「ひなまつり」が24年2月4日から3月3日までの1ヶ月間開催され、多数の観光客が訪れていました。
街中には色々の所に雛人形が飾られています。
被災した蔵も中が整備され人形が飾られた
協会が文化財建造物の特別点検を行ったのは、震災後半年程度経過した後ですが、震災で屋根瓦が被害を受けてシートでカバーをしている建物が多く見られました。
蔵の修繕は屋根瓦など当時のままに復元できるものは可能な限り復元するので、この蔵の修繕には2年程度の時間が必要とのことです。
震災から約半年後、多くの蔵はビニールシートでおおわれていた(23年9月)
今は蔵の中は綺麗に整理され年代物の雛人形が展示され見学することができるようになりました。
蔵の修繕も進み中は整備され雛人形が飾られている
「ひなまつり」の開催を喜ぶ桜川市商工会
昨年の点検時には「23年3月の大震災と台風の影響を受けましたが、是非開催したい」と話されていた桜川市商工会の川嶋会長。

特別点検時の川嶋会長(右)と協会職員(23年9月)
被害を受けた川嶋会長の見世蔵(23年9月)
24年の2月には会長の見世蔵も整理され、江戸時代からの雛人形が綺麗に飾られていました。
「協会さんの特別点検など皆さまのご支援を得て開催できました。屋根瓦の修繕など町全体の復興には数年掛かかるが頑張ります」と話しながら雛人形の説明をされる川嶋会長。
「ひなまつり」の開催を喜ぶ川嶋会長と当協会 下館事業所長
潮田家住宅の雛人形
町でも大きな建物で江戸末期には呉服・雑貨商を営み明治期には更に業務を拡大。現在も当時の主要な建物が現存している潮田家も相当な被害を受けました。
そんな潮田家にも立派な雛人形が飾られていました。潮田家の雛人形は江戸・明治・大正・昭和の4時代のものだそうです。

江戸、明治、大正、昭和と引き継がれた雛人形
説明する潮田夫人と聞き入る当協会 下館事業所長
潮田家は人気のスポットで訪問客も多い
特別点検に立ち会う潮田夫人(23年9月)
桜川市と防災協定締結

調印式の中田桜川市長(中央)
今回の特別点検が縁で、桜川市と大規模災害等が発生した場合、市庁舎等の電気復旧に際して送電可否判断や電力確保に関する試験・測定などについて当協会が協力する旨の「災害時における電気設備の復旧に関する協定」を調印する運びとなりました。
当協会は、今後とも地域の電気安全に貢献してまいります。
















